少子化や都市への移住など、さまざまな理由から墓じまいを検討されている方が増ました。
墓じまいとは、お墓を片付け更地にし『墓地管理者』に敷地を返還した上で、ご遺骨をほかへ移して供養することです。
◇お墓は、いまも大切なものですが、事情により墓じまいしたり改葬されたりする件数が増えてます。
- 墓の後継者がいない
- 遠くて墓参りが負担になった
- 子供たちに後々負担を掛けたくない・・・など
流れ
1.親族との相談
あなたが祭祀継承者(墓の所有者)であったとしても、自分だけで決めるとトラブルになる場合もあります。お墓は直系子孫だけのものではなく、ご親戚の方々にとっても大切なものです。
その為、ご親戚の方々と相談し了承を得る必要があります。
※相談によってお墓を壊さず譲ることで、解決できるかもしれません。
(墓地管理者への所有者変更報告で済みます)
2.墓地管理者の確認
墓地管理者には、3つのケースがあります。
1.寺院墓地(お寺など宗教法人)
2.民間墓地(石材店など民間会社)
3.公営墓地(自治体)
※墓地管理者が判らない時は、お墓のある自治体にお問合せください
※墓地埋葬法による登録義務
※問合せ先は市民福祉課 (名称は自治体によって異なる)
3.墓地管理者との相談
墓地管理者との相談では、墓地使用管理規則(※)の解約に関する条文を確認してください。
※厚生労働省の指導により義務づけられた書類
(名称は作成者によって異なる)
※(第8条 使用者による契約の解除)
使用者がいかなる場合に契約を解除できるかを明らかにするとともに、その場合の使用料及び管理料の取扱いについて規定するものである。
※墓地によっては、慣習に頼って管理・使用をしているケースもあります(書類が無い)
※その場合は、お寺に相談してください。
相談では契約解除の条件確認や必要となる手続き / 日時などを決めます。
- 行政手続き
- 離檀の手続き
- 撤去工事
3-1.行政手続きについて
墓じまいはご遺骨を移すことになる為、法律により『改葬許可証』が必要となる場合が一般的です。改葬許可証申請は、お墓のある自治体で行います。
※(名称は自治体によって異なる)
3-2.僧侶の手配について
お墓を撤去する前には、僧侶を呼んで読経してもらう事が一般的です(閉眼供養)
※お墓は開眼供養により仏の魂を宿らせており、動かすには閉眼供養によって魂を抜く必要があると考えられているからです。
その為、僧侶に日時の都合や費用について相談する必要があります。
※檀家の場合はお寺に供養のお布施の金額を相談
もしも、法外な離檀料を請求された場合は、そのお寺の本山に相談が有効な場合もあります
3-3.撤去工事について
墓じまいの際、更地にしてからの返却が条件になっている墓地が殆どです。
その際の工事業者については、 墓地使用管理規則で指定されている事も多いです。
(運営委託されている石材店が多い) ※指定の無い場合は弊社でお手伝いも出来ます。
上記に撤去工事の日程と費用について相談します。
4.各費用の目安について
お墓の場所や宗派によって異なりますので、あくまで相場・目安
- お布施(閉眼供養料) : 3~7万円くらい
- お布施(離檀料) : 10~200万円くらい
- 撤去工事費 : 1㎡あたり10万円くらい
ここまでが、墓じまいに掛かる手間と費用です。
時間がとれない、遠方にある、体調がよくない等、ご自身では進められない時は、相談ください。
5.墓じまい後、ご遺骨の取扱いについて
墓じまい後のご遺骨については、4つのケースがあります。
1.新しいお墓に収める(改葬)
2.永代供養(合祀)
3.散骨
4.自宅保管
5-1.新しいお墓に収める(改葬)について
改葬の場合は、新しいお墓の手配などが必要です。
ご希望に併せて、立地やエリア、予算など含めて資料をお渡ししご説明しています。
5-2.永代供養
菩提寺の場合、墓じまいされる際、お寺から勧められる方法は、墓所内にある「永代供養」(合祀)です。
※墓じまいの流れで依頼できるので手間がなく、お寺で供養してくれるのでお墓参りにいけなくても安心でもあります。
5-3.散骨について
墓じまいされる多くの方が、検討されているのが『散骨』又は永代供養の『樹木葬や納骨堂』等です。
墓じまいする理由が「お墓の継承者がいない」場合がおおいからです。
お墓が無ければ心配がなくなります。
※5-2の様な、お寺で永代供養していただく事も選択肢にはありますが、墓じまいに多くの費用が掛かった後では、お布施が負担と感じられる場合も多いです。
その為、費用を抑えられる「散骨」や「樹木葬」が増えました。
そんな方へ環境に配慮し美しい自然の一部に還るお手伝いをしています。
5-4.自宅保管について
新しいお墓を用意するまで一時的に保管すること事もあるかと思います。
しかし、いつまでも置き続けるのは難しいです。
- 骨壺の置くスペース
- 最終的な骨壺のゆくえ
『ご先祖に申し訳ない』、と、お考えの方。
少量をお手元供養として残し、あとは散骨しては如何でしょうか?
※お手元供養も現在ではとても綺麗なものが沢山ございます。カタログ等もお送り致します。現代の住環境に合わせ、お手元供養の品もモダンになっています。
6.まとめ
一般的には、お墓は閉眼供養の読経をしてからお墓の撤去工事を行い、更地にしてから返還することになります。
1.親族との相談
2.墓地管理者との相談(手続き / 費用 / 日程)
3.行政手続き
4.お寺との相談(閉眼供養の法要 / 離檀)
5.撤去工事
6.ご遺骨の保管(改葬 / 散骨 / お手元供養)
~散骨について~
当社ではサポート事業として、永代供養のお墓の情報提供やご案内、散骨のお手伝いをしております。
一般的にかかる、粉骨(お骨を粉にする)の費用を無料で行い、又お引き取りなどもすべて
無料でサポートしております
- ご葬儀の後に散骨する場合
※ご自宅にお骨を置いておけない事情がある、すぐに供養したい等の場合ご希望により
火葬してそのまま当社にてお預かりをする事も可能です。
- ご葬儀からしばらくご自宅にお供えし、49日や一周忌などの区切りで散骨する場合
※ご希望の日程でご自宅までお預かりに伺います。
- 今あるお骨を散骨したい、墓じまいしたお骨を散骨したい
※墓じまいのアドバイスからお引き取りまで責任をもってお手伝い致します。
代理委託散骨の場合、北海道から沖縄まで希望の海域をご指定いただけます。
証明書を後日発送致します。
ご自身で乗船するプランもございますが、ご料金が別途発生致します
ご相談くださいませ。
見学したいお墓ある・散骨の流れなどを相談したい、などございましたら、いつでもお気軽にご相談くださいませ。