ご両親が高齢になり、介護が必要な状態に直面することは、多くの家族にとって避けられない現実です。しかし、その一方で、親が施設に入ることを拒否するケースも少なくありません。このような状況に直面した場合、どのようにして親と向き合い、適切な解決策を見つけることができるのでしょうか。
■理解することから始めよう
大切なのは親御さんの気持ちを理解することです。施設に入ることに対する不安や抵抗感は、さまざまな理由から生じます。例えば、慣れ親しんだ自宅を離れたくないという思い、周囲の人々とのつながりを失いたくないという不安、介護者によるケアへの不信感などです。ショートステイやデイサービスに通っていた時のスタッフの対応にアレルギーがある方も多く、施設によってはお年寄り扱いし、年齢は孫ほど違うのに年上を敬うサービスが出来ていない事もあります。ご自身に置き換えて、想像してみてください、自由が減り、住み慣れた家を突然離れ、見知らぬ人たちと突然生活しろと言われたら誰でも抵抗があるはずです。
なぜいやなのか、話や感情をよく聞き、共感を示すことで、対話の扉を開くことができます。親御さんが抱える不安を軽視せず、しっかりと受け止める姿勢が求められます。
■情報を提供する
親御さんが保護されるべき状況にあるにもかかわらず、「施設に入る」ことに対しての誤解を解くことも重要です。最新の介護施設は、家庭的な雰囲気を大切にし、住み心地の良い環境を提供することに努めています。どのようなサービスが提供されているのか、また施設内の活動内容や食事、医療サービス、レクリエーションについて具体的に情報を提供することで、不安を和らげる事になるかもしれません。
■代わりの選択肢を提案する
もし、どうしても施設に入ることを拒否する場合、代わりの選択肢を検討することも必要です。訪問介護やデイサービスなど、自宅での生活を維持しながらも介護が受けられる手段も存在します。これらのサービスを組み合わせることで、親が抱く「家で過ごしたい」という希望を尊重しながら、必要なケアを受けることが可能になります。
まずは自宅での介護サービスから初めて徐々に慣れていってもらい、将来的には施設への入居を、とういう方も少なくありませんし、緊急事態の時にショートステイなども利用出来る環境にしておくことも大切です。
■プロのサポートを検討する
家族だけでは解決できない問題に直面した場合、介護に関する専門家のサポートを受けることも効果的です。ケアマネージャーや福祉相談員など、プロの意見を参考にすることで、より良い選択肢が見つかることがあります。また、専門家を介して親に話をしてもらうことで、家族間のコミュニケーションをスムーズにすることも期待されます。
そのようなお手伝いをタイヘイファミリーサポートでも行っていますので、お気軽にご相談ください
親御さんが施設に入ることを拒否するのは、決して珍しいことではありません。重要なのは、気持ちを尊重しつつ、適切な支援を提供するためにどうすれば良いかを考えることです。感情的な対立を避け、共通の理解を深めていくことで、安心して暮らせる状況を整えていきましょう。
入居に導くノウハウもありますので是非ご相談ください